今までも駆動部にオイル吹くくらいはやっていましたが、ちゃんとした分解整備はしたことがありませんでした。なぜか？屋外放置で動かなくなってしまった自転車って錆もひどくて直して乗るというより買い換えてしまっていたからですね。ママチャリとか結構安いですし。
でも今回のチャリは、貰い物ではありますがちょっと高めの様だったので直してみようかと思いました。屋外放置でひどい状態です。
1，ハンドル固着。無理に動かしたらガタガタに。
2，タイヤパンク、空気入れても全くふくらまない。
3，チェーン固着、さびて角張ったまま。

ハンドルは症状からしてベアリングが逝ってしまったのはわかるのですが、そもそもパーツをどうやって購入すればいいのか分からず、専用パーツだと思って検索を掛けてみても全くヒットせず、物も買えないのに分解して戻せなくなったらと今まで不安で踏み切れませんでした。
しかし、もう全く乗れない状態ですしダメ元で分解をはじめてみると・・・、案の定ちょっとハンドルステムを抜き始めたとたん、ヘッドの下側から錆びて真っ黒なベアリングボールがポロポロとこぼれ落ちました。

写真の左側がそのポロポロこぼれた下側です。なんか朽ち果てた金属もありますが元の形すら良くわかりません泣。幸い上側（右写真）にも同じ物が付いていてこちらは原形を止めているようです。
この上側のベアリングパーツを取り出しネットで画像検索してみると、どうも「リテーナー」という名称だということが分かりました。100歩くらい前進です。
規格サイズがいろいろとあるようですが、測ったステムの直径をベースに検索しまくってみると「オーバーサイズ、1 1/8インチ」という物がそれっぽそうだという事が判明しました。ここまで来れば1万歩くらい進んだ気持ちです。今度はショッピングサイトで検索しまくってヨドバシ.com（意外でした）でそれらしい物を見つけることができました。ベアリングボールの数が現状付いていた物が20個でしたが、売っている物は22個です。製品評価欄に「20個だったところにこれを付けてみたが問題なかった」という神のようなお言葉がありましたので、「参考になった」ボタンとお礼のコメントをいれて注文しました。値段は2個入りでなんと455円（税込）。安っっっ！

上が元の20個型、下が購入した22個型です。高さがコンマミリ単位ですが異なりますが、内径も外径もピッタリでした！グリスアップしてハンドルステムを戻したところバッチリ新品のようなスムーズさになりました。ネット検索がなければ100パーセント不可能でした。

タイヤに関しては、実は以前に一度パンクしていてチューブ交換しています。
その際に使い慣れないフランス式バルブをやめて、車の空気入れで使えるアメリカ式バルブのチューブを選択したのですが、これがそもそも知識のない大失敗でした。700ｘ28Cにも使えるという規格だけで選んだのですが、バルブ付け根が大きいアメリカ式は、干渉してバルブ付近だけタイヤがリムにはまってませんでした。今回外してみて分かりました orz。リムの細いシティーバイクには使ってはいけなかったんですね。乗っていてもタイヤのバランスが悪いとは思っていました・・・・。
なので今回はちゃんとフランス式に戻しました。フランス式は空気入れ方が面倒だと思っていたのですが、最近は車のバルブでおなじみのレバーを倒すものがフランス式と兼用（自動で判別する？）になっているものが販売されていましたのでそれも併せて購入しました。楽です。

チェーンは新品を検索している時点で、リヤのギヤ数でチェーンの規格が違う事を初めて知りました。
ウチのはF3×R8でしたので「6，7，8速用」という物でした。9速、10速、11速は違う規格なんですね。そもそもリヤがそんな段数になっているなんて事も知りませんでした。
チェーンカッターとチェーンがセットになっている物がAmazonで1600円、先のリテーナーもそうですが、専門的なパーツが格安で翌日に届いてしまう、ありがたすぎる時代になりましたね。

全部直して組み上げ、試運転してきました。
もう処分かな？とも思っていた不動車が、まるで新車のように（ププ笑）なりました。
嬉しいですね。

しかし昔なら専門家に頼むのが普通だったことが、情報のネット検索＆ネットショッピングで出来ないことは殆どないのではないかと思えるような時代になりました。車の整備だってそうですが、これから専門家は大変な時代になっていきますね。