日. 4月 12th, 2026

エアコンの基礎知識を得たので早速マツダスピアーノのエアコン修理にチャレンジしました。
今回、修理のために新規に用意した機器及びパーツは下記のとおり。約3万円也。

マニホールドゲージ
高圧・低圧の圧力測定、真空引きや冷媒充填に使用。
ニードルバルブではなくボールバルブを選択。
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真空ポンプ
電磁バルブ・逆流防止機能付きを選択
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HF21S用 エアコンコンプレッサー
SOLのリビルト品
SOLはいつも利用していて信頼がおける。
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HF21S用 エキスパンションバルブ
SOLには無かったので鈴木部品2号店で購入
適合確認もしてくれて安い
Yahooショッピング ¥3,340-


コンプレッサーを稼働した状態での圧力を測ってみたところ、
低圧が50psi(0.34MPa)、高圧が65psi(0.44MPa)と、低圧が規準より高く、高圧が規準より低いです。というか高圧と低圧にあまり差異がありません。診断表から判断するにコンプレッサーが圧縮出来ていないという事になります。コンプレッサーからはエンジン音をかき消すような大きな音が出ていますので、何か異常があるのは確かです。

引取時には、冷媒ガスがすっからかんに抜けていましたのでどこかから漏れています。車内のエバポレータは確認のしようがないので、エンジンルーム内のエアコンルートをたどってみると、ありました。
エキスパンションバルブの周辺がオイルでまっ黒です。他もあるかもしれませんがここから漏れているのは間違いありません。

ネットで調べると、古いスズキのエアコンはとにかく壊れ(まくる)らしく、スピアーノの原型のHE21Sラパンは、コンプレッサーの故障とエキスパンションバルブの漏れは定番中の定番のようです。


この時期のスズキ車はフロントバンパーを外せばメンテナンスが楽にできるようになっていて、エアコンコンプレッサーもドーンと一番手前にあるので、車の下に潜り込んだりせずに簡易に作業できるのが助かります。ガスは既に抜けているので(抜けていないと高圧側を外すのが危険)、高圧側と低圧側の配管を止めているボルトそれぞれ1本ずつを外し引抜き、コンプレッサーの上部1本、下部2本のボルトを外し、クラッチの配線コネクターを外して取り外せました。

配管に付いているOリングを新品に交換して、コンプレッサーオイルを塗って新しいコンプレッサーに刺し、コンプレッサーベルトのテンションを調整しつつ各ボルトを付け直せば交換完了です。事前調査ではコンプレッサーベルトのテンション調整が人力で大変だという事でしたが、この車は年式が古い割にはオルターネーターベルトと同様なテンション調整ボルトがついていました。マツダは初期から付けていたのかな?
外したコンプレッサーはベアリングにガタもなくクラッチも正常に稼働しているようでした、が、潤滑用のオイルが一滴も入っていませんでした。何度もガス補充しながら使っていたと思われます。大きな音がしていたのは焼付き寸前だったかもしれません。ギリギリセーフというところでしょうか。


エキスパンションバルブは高圧・低圧の配管の真ん中にあるボルトを外せばまずその2本の配管が外れます。が、20年前の車ですので固着していて簡単には取れませんでした。パイプを持って揺すって、極小のマイナスドライバーを差し込んで、を数回繰り返してやっと抜けました。
パイプを外すとステーの後ろに隠れていたエキスパンションバルブを止めているボルトが2本あるので、それを外してエキスパンションバルブを引っ張れば・・・固着していてやっぱり抜けません。
掴むところが無いので一層困難です。結局固定しているボルトを2本外した状態で再度パイプを手前にボルトで固定して、パイプを持って揺すって何とか引き抜くことが出来ました。
高圧、低圧の配管のOリングと、エキスパンションバルブの奥側(車体側)にあるOリングをメチャ苦労して交換し、新品に交換しました。戻すのはあっという間でした。


初の試みの真空引きでしたが、機器さえあればなんて事はありませんでした。
マニホールドゲージを赤を高圧、青を低圧側にセットして、真ん中の黄色いホースに真空ポンプを接続し、高圧、低圧のバルブを開いてポンプを始動。思っていたよりとても静かです。約20分程稼働させてから、高圧、低圧側のバルブを閉じて10分程圧力計の数字に変化がないかリークチェックして、真空引きは完了です。なお、こんな安いセット(ポンプ&配管&ジョイント)では厳密には真空にはほど遠いらしいので時間をかけても真空化による水分の除去(完全蒸発)は出来ないそうです。
低圧・高圧側のバルブが閉じている事を確認して、黄色のホースを冷媒のサービス缶に交換します。
缶に穴を空けてからパージして空気を抜き、高圧側の赤いバルブを開き冷媒を送り込みます。先に勉強した通り、高圧側は冷媒は液体化していますので缶を逆さまにしてジャバジャバ充填します。
2本目になると缶の圧力と配管内の圧力が均衡し冷媒が入らなくなるので、高圧側のバルブを閉じ念のため車体に取り付けてあるソケットも外します。その上でエンジンをかけてエアコンコンプレッサーを稼働し、今度は低圧側のバルブを開けて、こちらは缶を立てたままガスを送り込みます。(低圧側は気体のため)。エンジンルームに記載のある規定量が入ったら(自分はキッチン秤で缶の重さの差を調べました)終了です。
スピアーノの原型のHE21Sラパンの冷媒量は事前の調査では600gとの事だったのですが、この車の指定量は380gでした。どうやら平成18年位を境にコンプレッサーが変更されていて冷媒容量が上がっているようです。冷媒量が約2/3ですので効きもそれなりかもしれません。そういえばその頃は軽自動車のエアコンは冷えないモノとされていましたね。新車で100万で売っていた頃ですからね。

結果、無事にエアコンは稼働するようになりました!(嬉)
コンプレッサーの音、あんなにうるさかったのに車内にいると全く聞こえません。
パワーの食われ方も気になりません。が、寒くなる程の冷気は出て来ません。
コンデンサーやエバポレーターも劣化しているでしょうし、こればっかりはしょうがないですね。
自分としては全く動かなかった物が稼働するようになったので十分満足です。
勉強代が無駄にならずに済みました。

By K HIRAI

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