水. 7月 3rd, 2024

仕入れてきた車両についていたタイヤの製造年月日が10年以上前でしたので、2019年の中古タイヤを購入して組み替えをしました。何度かやっているので余裕こいていたのですが納車が迫るなか、題記の問題で都合丸二日かかり、おまけにコンプレッサーを新調するハメになりました。

事の発端はこれです。

これは、すでに古いタイヤを外して2019年製のタイヤ(汚いですけど新しいんです!)に組み替えた後です。いくらエアを吹き込んでもタイヤとホイルの隙間からガンガン抜けていきます。
そもそも自分で組み始めた時に一番気になっていたのがこのビード上げだったのです。なぜビードにはまる前にエアが漏れずにタイヤが膨らむんだろうと思っていたのですが、やってみると抜けるスピードより入る方が圧倒的に多いのでちゃんと「バン、バン」とビードのはめ込みに成功していました。巷の動画では自転車用の手動ポンプでも上がるというのもありましたが、ホイルとタイヤのサイズがドンピシャで組んだ状態で隙間が殆んどない状態でないと無理だと思いますね。瞬間的にエアを送り込めるように25Lタンク付きのコンプレッサーに25Lの外部タンクをつけて、50Lに0.7kgほどのエアをためて作業をしています。しかし、今回はまさに「暖簾に腕押し」状態です。

原因はこのビード間の距離です。外した状態で段積みにして上にも他のタイヤを載せていたのでしょう。その形状を覚えてしまってビード間が妙に狭いです。外したばかりの同サイズのタイヤと比べると2センチ程狭いです。そのせいでホイルと密着せずにスカスカになっているという訳です。ネットで対策を調べてみると
1、梱包バンドで周囲を巻いてラチェットで締め上げて密着させる。
2、片側のビードを無理やり嵌めてから反対側を重力で落としながら空気を入れる。
3、556とパーツクリーナーで「爆発ビード上げ」
などが出てきました。特に3の爆発ビード上げはYoutubeにも沢山上がっていますが、ビビリーの自分には出来ません。タイヤが破裂するイメージが払拭できないです。そういえばハンドル交換でエアバックを外す時にも目がシバシバしてしまいます。
1は道具がないので諦めて、2の片側のビードを無理やり嵌めるというのにチャレンジしてみました。

二回り大きなタイヤの内側に今回のタイヤを載せて、タイヤ部を保持しながらホイル部を踏んづけてリムを入れようという作戦です。結果から言うと無理でした。80kgが上でジャンプしても全周が嵌ることはなく、1本だけ斜めではありますがビードが密着していたようなので上下逆さにしてエアを入れるとちゃんと膨らみました。あとの3本は何も変わりませんでした・・・。


最終的には、一度組んだタイヤをまた外して、潰されて狭くなってしまったビード間に詰め物をして強制的に広げて一昼夜置き形を元に戻す手法にしました。3か所の詰め物では外した時に狭広に差がでてしまいましたので、4~6カ所詰めた方が良さそうです。ビード間が広くなり、片側を密着させるのも楽になりましたので何とか残りの3本も組み上げる事ができました。

ビード上げでエアを入れる際には瞬間的に入った方が良いので、先に書いたようにタンクにタップリエアをためて、エアバルブの中身を抜いて、エアガンなどを使って瞬間的に吹き込みます。

今回はタップリのエアが何度も「暖簾に腕押し」で抜けてしまい、都度とてもうるさいコンプレッサーを動かさなくてはならず、住宅街で作業している身としては仕事にならんと思い、静音タイプのコンプレッサーを新規購入しました。これが想像以上に良かったので、これに関しては別ブログで。

いやしかし、ビードを落として古いタイヤを外し、新しいタイヤをはめ込んで(苦労してビードをあげて)バランスとって(幅方向はムリです、全周方向の重さだけ)、古タイヤを処分屋さんにもって行ってお金払って処分してもらう事考えると、ウチの近所にある「パーツワン」というタイヤ屋さん、脱着・組み換え・ホイールバランス・廃棄タイヤ込で1本1450円というのは安いですね~。
でも、1日10台交換でも約5万くらいの粗利。ちゃんと儲かってますね。お客さんがチャンと付けば。

By K HIRAI

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