コストコで購入しましたクイックジャッキ(QuickJack BL-5000SLX)、購入時初っ端に片側が下降せず即日交換していたのですが、1年経って交換しなかった方が降下しなくなりました。車が載っていても降りてこないのでエアシリンダーのエア圧とか関係なく油圧シリンダーの不具です。1年間使った上ですが、13万もする道具が1年で使えなくなるのはヒドいので、コストコの返品制度を利用しようとしたところ、日本代理店に相談するように言われ、教えてもらった連絡先に相談したところシリンダーを送ってきてくれました。
返品の場合、全額返金でまた同じ物を購入することになるので、コネクター接続、組み立て、油圧オイルの給油など面倒だと思っていたので、シリンダー交換だけならむしろ助かります。
ただし、シリンダー交換のマニュアルなどはメーカーにも無いとの事なので記録しておきます。代理店の方のアドバイスを受けての作業です。
1、シリンダー上下を固定しているピンを抜くためにピンの両サイドのゆるみ止めナットを外してピンを引き抜きます。ドライバーとゴムハンマーである程度押し込んだあとは簡単に手で引き抜けます。ナットは19のレンチです。
2、エアシリンダー側のピンはストッパーと共締めになっているので長さが長いです。
外したピンは簡単に錆落としをしてリチウムグリスを塗っておきます。
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型番も末尾が異なっていました。
3、交換用パーツにはエアシリンダーのバルブが付いていないので、古い方から外して付け替えます。車のタイヤと同じ要領でエアを抜いてからバルブを外します。この時気を付けなければならないのが、バルブの六角部のサイズが「11」です。普通もってないですよね。なければモンキーで、実はまた後でも必用になります。エアバルブに新しいシールテープを付けて交換用エアシリンダーに移植です。
4、油圧用のショートホースをL型の油圧エルボー継手ごと外します。シリンダーから少量のオイルが漏れますのでウエスが必要です。なおここのナットも17より大きく19より小さいです。「18」なんでしょうか? 18はメガネレンチしかなかったのでモンキーで緩めました。組立マニュアルでシリンダー側のOリング側にはネジ山シールテープを貼らないよう指示がありましたのでここはシールテープなしで交換用油圧シリンダーに移植です。
5、油圧シリンダーが付いている側のピンを刺して、本体に組付けます。
エアシリンダーに規定(50 PSI/3.4バール)の空気を入れて、ショートホースにロングホースと油圧ポンプを繋げます。
6、反対側の位置が合っていませんので、油圧ポンプの「up」を小刻みに押してシリンダーを動かして位置を合わせピンを差し込みます。こちらのナットはストッパーと共締めなのであまり強く締めすぎるとストッパーの動きが悪くなります。
あとは、当初のマニュアルにある通りに油圧ダンパーのエア抜きをすれば完成です。
わが家のQuickJackは見事に復活しました。作業時間は手際よくやれば1時間程度です。
必要なもの
シールテープ、11、18、19のレンチ(もしくはモンキー)、ウエス、ゴムハンマー、グリス、空気入れ